カナダの政治体制って、いったいどうなっているのでしょうか。意外と知らない人が多いのではないでしょうか。アメリカやらイギリスなら知っている人も多いのでしょうけどね。
基本的な部分を確認してみましょう。
国歌
とりあえず、カナダの国歌から。冬のオリンピックではよく聞くので、聞き覚えがある人も多いでしょう。
実は、カナダ国家にはフランス語バージョンもあります。というか、フランス語の歌詞が先で、あとから英訳が付きました。
ちなみに、公の場では、どちらが歌われるかはケースバイケースのようです。英語とフランス語を混ぜて歌う事もあるのだとか。
政体
日本の外務省のサイトでは次のように説明されていました。
立憲君主制(イギリス型議院内閣制と連邦主義に立脚)
立憲君主制というのは、憲法があって王様がいるという事ですね。憲法が君主を縛っています。大日本帝国憲法下の天皇制は、立憲君主制と言えるでしょう。
連邦制というのは、要するに、州政府の権限が大きい国だと理解しておけば良いでしょう。厳密に定義すると、色々あるみたいなんですけど。連邦制の国としては、アメリカ合衆国が代表的です。
ただ、カナダはアメリカほど州政府の権限が大きくないようです。アメリカより中央政府が強い連邦制とういイメージで良さそうです。
元首
これも外務省のサイトの引用から。
エリザベス二世女王(但し,総督が女王の代行を務める。現総督は,ジュリー・ペイエット)
立憲君主国なので、君主が元首を務めます。カナダの場合はイギリスの君主と同一人物が君主となるので、エリザベス女王がカナダの君主となります。という事で、カナダの元首はエリザベス女王です。
ただし、実務上は、総督が代行を務めることになっているようです。
議会
これも外務省のサイトの引用から。
二院制(上院105名,下院338名)
日本と同じ二院制です。日本よりは若干議員定数が少ないですね。ちなみに、日本は衆議院は465人(小選挙区289人・比例代表176人)、参議院は242人(小選挙区146人・比例代表96人)と決まっています。(公職選挙法4条)
下院が小選挙区であるという点も似ています。任期は年とカナダの方が少し長いですけどね。
ただ、日本とかなり違うのが上院です。上院は「首相の助言により総督が任命(75才定年制)」するのだそうです。首相が決められるわけですね。
ただ、上院が下院の議決に反対するのはまれなのだとか。ウィキペディア情報ですが。
まあ、とんでもなく変な法律が通りそうな時に、反対するという事なのでしょうね。普段は抑制的なのでしょう。
基本的に、下院は上院よりも、優越的な地位にあるという事のようです。
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