カナダのフランス語ってどうなっているの?

カナダのフランス語事情はどうなっているのでしょうか。フランスのフランス語と差異はあったりするのでしょうか。ちょっと調べてみました。

カナダにおける英語と仏語使用地域。黄色は英語、茶色は仏語、薄茶色が両言語使用地域、白色は人口希薄地域を表す。(ウィキペディアより)

フランス語がつかわれてる国と言えばカナダ?

フランス語が使われている国というと、まず思い浮かぶのがフランスです。これは当然ですね。

そして、その次に思い浮かぶのがカナダでは無いでしょうか。あるいは、スイスを思い浮かべる方も入るかもしれませんが。

カナダの旗

ご存知、カナダの旗を模した壁(?)

ただ、カナダではフランス語がつかわれていますが、それはカナダ全土で使われているという事ではありません。英語の話者の方が多く(2011年時点で全体の56.9%)、フランス語を母語とする人は21.3%(2011年時点)なのだそうです。数字はウィキペディアからの情報です。

21.3%を多いと考えるか少ないと考えるかは、人によるところでしょう。ただ、もっとも話者が多い言葉でないという事は事実です。

率直に言って、国の中に異なる母国語を話す人たちがたくさんいるというのは、日本人には分かりづらい感覚ですよね。例えば日本だったら、テレビをつけるとどこでも日本語の放送をしています。しかしカナダだと、地域によって英語だったりフランス語だったりするわけですよね。

そんな、日本人にはちょっと不思議なカナダのフランス語圏について、調べてみようと思います。

英語とフランス語の関係

カナダでは英語とフランス語が公用語です。しかも、この2つは、対等な関係であるとされています。1969年に制定された公用語法という法律にも定められているそうです。

具体的には、連邦議会やや連邦政府機関では、英語とフランス語は完全に平等に扱われているようですね。また、どの地域でも英語とフランス語の希望する方で教育を受ける権利が保証されているようです。

というわけで、話者の数では英語に比べてフランス語は少数ですが、英語と同じくらい大事には扱われているようです。少なくとも、公的なセクターでは。

フランス語が主に使われている地域

フランス語の話者が多い地域と、そうでもない地域があるようです。ここでは、フランス語の話者が多い地域を挙げてみましょう。

ケベック州

ケベック州では、フランス語のみが州の公用語になっているようです。

ちなみに、ケベック州で話されるフランス語は、ケベック・フランス語(あるいはケベック語、 ケベコワ)と言われるそうです。

フランスのフランス語と若干異なっています。特に、英語からの借用語が多いようですね。

例えば、車の事をケベックフランス語ではchar と言うようです。英語のcar から来ているのでしょう。標準フランス語ではvoiture ですね。

シャトー・フロンテナック

シャトー・フロンテナック。カナダのケベック・シティーのランドマークにもなっている伝統ある高級ホテル。

オンタリオ州のオタワなどの東部地域と北オンタリオ地方

オンタリオ州というのは、カナダの南東部に位置する州です。南はアメリカと接しています。五大湖の北にあるという感じでしょうかね。

フランス語は州の公用語にはなっていませんが、フランス語人口はケベック州に次いで大きいようです。50万人以上の話者がいるようですね。

特に、北オンタリオ地方最大の都市、サドバリーでは人口の3割ほどがフランス語を使用しているそうです。

その他

ウィキペディアによると、次のような地域でもフランス語話者が多いようです。

・ニューブランズウィック州のアカディア人の多い地域:ニューブランズウィック州は英語とフランス語を州の公用語としている
・マニトバ州の南部



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