別のページで書いたように、NHK のラジオ講座であるまいにちフランス語の入門編は、半年のコースで18時間しか講義時間がありません。1日15分で、しかも週3回しかありませんからね。半年間の講義時間は意外と短いのです。
入門編の場合、基本的にはこの18時間の中で、文法の解説を一通りしてしまうカリキュラムになっています。一通りというのは、ゼロから初めて条件法や接続法の説明まで終わらせるということですね。
年によっては、もう少しゆっくりすすめることもあるようですけどね。フランス語の場合は、半年で一通りという構成が多いようです。
文法に割く時間は6時間程度か
もちろん、講義時間の全てが文法解説に充てているわけではありません。発音の練習やら、本文の単語の解説やら、現在のフランス文化の解説やらも行われています。
ですから純粋な文法解説に使える時間は、講義時間の3分の1程度でしょう。時間を計ったわけではないので、感覚的な話ですけどね。
ということは、NHK のラジオ講座では、わずか6時間程度で一通りの文法説明を終わらせていると考えられます。
率直に言って、これは驚くべきことです。というのも、6時間もあれば外国語の文法の一通りの説明はできるということなのです。しかも、比較的文法が複雑なフランス語の説明ができてしまうのです。
外国語の文法を身につけるには、相当長い時間がかかります。でも、一通りの説明だけなら、この程度の時間で可能なのですね。ちょっと意外な事実でした。
まあ、200ページ程度の文法書なら、10時間もかからずに目を通すことができます。ですから、細かい点を除いた一通りの文法事項の説明だけなら、6時間もあれば可能なのでしょうね。
考えてみれば当たり前のことか。でも意外。
短時間に把握できるので最初のうちに体系的な理解を
個人的には、文法はできるだけ早いタイミングで全体像を把握しておくのが良いと思っています。コツコツ積み上げていくよりは、最初のうちに全体像をザッと把握しておくのです。
6時間で一通りの説明ができるのなら、やっぱり最初のうちに把握しておくべきだという思いを強くしました。薄い文法書やら入門書を買ってきて、文法事項の部分を一通り読んでしまうのです。
もちろん、学習し始めに一通り勉強しても、全てを理解することは不可能です。それでも、どんな文法体系かを理解しておくのは大事なことだと思います。
経験的には、これをやっておくと、学習の効率が違います。
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