フランス語は、インド・ヨーロッパ語族のロマンス諸語に分類される言語です。ロマンス諸語というのは、ラテン語の流れを汲む言語ですね。
ちなみにロマンス諸語には、フランス語のほかに、イタリア語やスペイン語、ポルトガル語などがあります。ちょっと意外なことに、ルーマニア語というのもロマンス諸語に分類されるそうです。ルーマニア語だけ、地域的に離れているのがちょっと不思議ですね。
さてこれらの言語は、同じグループに入っているだけあって、大変よく似ています。ですから、どれか一つを勉強した人には、他の言語は比較的勉強しやすいと言えるでしょう。
例えば、文法の体系はかなり似ていますから、一つの言語を学んだ経験があれば、それぞれの言語で異なる点だけを把握すればいいのです。一から身につけるのに比べると、そうとう短い時間で文法体系を把握できます。
共通点と言うと、単語にも共通点が多いです。全く違うものもありますけどね。
ということは、フランス語の勉強をした事がある人は、イタリア語やらスペイン語が勉強しやすいと言えそうです。最初にフランス語を勉強したときと比べると、かなり楽に学ぶ事ができるでしょう。
個人的には、これらの言語は多少かじった事がある程度には勉強しています。具体的には、スペイン語は入門書を何冊かこなした程度に勉強しています。イタリア語は、現在勉強中です。ポルトガル語は、ほとんど勉強していませんが、入門書を1冊目を通す程度のことはしています。
その経験から言っても、確かに勉強しやすいのは間違いありません。最初にフランス語を学んだときと比べると、大変さがぜんぜん違います。
フランス語を学んでいるとイタリア語はかなり楽
フランス語に特に近いのが、イタリア語でしょう。類似点は非常に多いようです。フランス語意外に何か言語をと思っている人は、試してみてはいかがでしょうか。
フランス語とイタリア語の類似点ですが、まず、文法はかなり似ていますいます。例えば、基本的な語順はほぼ一緒です。主語、動詞、目的語と言う順に並べるだけでなく、目的格の人称代名詞が出てくる場合は、動詞の前に置くというルールまで共通しています。
時制の考え方も、基本的には同じです。フランス語の複合過去や半過去に対応する時制がイタリア語にもあります。ただ、なぜか、文法用語は違うのですけどね。
これ以外にも、フランス語とイタリア語には共通点がかなり多いです。こんなに似ているのかと、驚く人も多いと思います。
ということで、フランス語文法が分かっている人なら、イタリア語文法を理解するのは簡単な事でしょう。数日もあれば理解できるはずです。まあ、細かく覚えるとなると、また話は別ですけどね。
基本的な単語もかなり似ています。それに、男性名詞と女性名詞の区分があるのも同じですね。しかも、基本的には同じ性であることがことが多いようです。
イタリア語との相違点もあるが
もちろん、フランス語とイタリア語は別の言語です。大きな相違点が無いわけではありません。
例えば発音・アクセントに関しては、フランス語とイタリア語は大分違います。イタリア語にはフランス語のような鼻母音はありませんし、アクセントの位置もフランス語とは違います。聞いたときの印象が大分違いますから、このあたりはわかりやすいでしょう。
もっとも、イタリア語の発音は簡単です。というのも、基本的にローマ字読みで大丈夫です。例外はありますけどね。ですから、学ぶ上での大きな障害にはならないでしょう。
イタリア語の学習もしてみてはいかが
以上のような理由で、フランス語を勉強した人にはイタリア語はおすすめの言語です。フランス語の学習にちょっと飽きたら、勉強してみてはいかがでしょうか。
ちょっと残念な事に、イタリア語はあまり使い道はありませんけどね。実用性はスペイン語の方がかなり上でしょう。
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