フランス語が読めないのは誰のせい? つづりと発音の関係を知らないのは悲劇的

2年勉強したのに、つづりを見ても発音が分からない人がいるようです。
どうしてそうなってしまったのでしょう?

フランス語を勉強している知人の話です。

彼女はフランス語を学び始めて2年になります。
しかし、いまだにフランス語をまともに読むことが出来ません。

正確に言うと、よく使う単語以外はつづりから発音がわかりません。

2年勉強していると言っても、週1回教室に通い、その予習復習をする程度です。
ですから、すごい長い時間をかけて勉強していると言うわけではありません。

ただそれでも、2年勉強してまともに読めないというのは、ちょっと問題でしょう。
そのくらい学習すれば、つづりを見ただけで大体の発音が分かってしかるべきです。

確かにフランス語は、スペイン語やイタリア語と比べれば、つづりと発音の関係が複雑です。
しかし、基本的なルールはしっかりしています。

ある程度勉強すれば、ほとんどの単語で、つづりから発音が分かるはずです。

なぜ知人は発音がわからなかったのか

それでは、私の友人はなぜフランス語の発音が分からなかったのでしょうか。
話を聞いてみて、原因がはっきりしました。

原因は次の2つです。

①つづりと発音の関係が分かっていない。
②音節の区切り方を分かっていない。

フランス語の母音の場合、複数のアルファベットで一つの音を表す事があります。
まず、そういうルールがあることをよく分かっていませんでした。

例えば、ai とかau とかeau とかが、どんな音になるのか理解できていなかったようです。

その上、一つの単語をどのように区切るか分かっていませんでした。
音節の区切り方のルールを理解していなかったのです。

例えば、intelligent とかadministration のような長い単語の場合、区切り方が全く分からないようでした。

まあ、これだと、まともに発音できるはずがありませんよね。

ネイティブ講師の弊害か

知人が上のようなルールを身につけていないのは、講師が原因の一つのようです。

この講師は、つづりと発音の明確な対応関係を教えてこなかったというのです。
そして、音読のトレーニングもほとんどしていないと言う事でした。

講師は生徒がフランス語が読めないことを、指摘する事は多いようです。
しかし、具体的な対応策は特に取っていないという事です。

少なくとも、体系的な説明は、ほとんどないのだとか。

そんな感じなので、知人以外にも、テキストを満足に読めない生徒が多いようです。

おそらくネイティブは、つづり字と発音の関係を系統立てて学んだりはしないのでしょう。
基本的な単語は、最初は音だけで覚えてしまうでしょうから。

その講師も、その感覚のまま教えているものと思われます。

日本人講師だったら、つづりと発音の関係は、時間を割いて説明するはずです。
ですから、もしかしたら、ネイティブの講師ならではの問題点かもしれません。

もちろん、ネイティブの講師の全てがダメだとは思いません。
ただ、こういう例もあるようです。


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