比較的易しいフランス語の読み物を考えたときに、先ず思い浮かぶのが、「星の王子さま」です。
これに異論がある人は少ないでしょう。
この本は、実際には大人向けに書かれた本だと思います。
でも、子供向けという体裁をとっているので読みやすいことは間違いないと思います。
しかも、対訳本も幾つか出ているようなので、学習用にも利用価値は高いのではないでしょうか。
もちろんネイティブ向けの本なので、子供向けとは言え相当手ごわいですけどね。
文体も古風なものもあるようですし。
私には、まだよく分かりませんけど。
ちなみに、朗読CDも発売されているので、音声も同時に学びたい人にも便利だと思います。
ちなみに、レベルとしては、中級レベル以上なのだと思います。
中級という言い方は抽象的ですが、一通り基本文法を学び終えた後位いという感じです。
初級レベルの人が「星の王子さま」を使って勉強しようとすると、相当大変な思いをするでしょう。
まあ、将来の目標として、買って置いておく事にはそれなりに意味があると思います。
もしかしたら英語対訳の方が良いのでは…
ところで、上で紹介した対訳本を読んで思った事があります。
もしかしたらフランス語と英語の対訳の方が使いやすいかもしれません。
日本語と比べれば、英語の方がフランス語と文法構造とか語彙が近いです。
だから、当然比較はしやすいですよね。
フランス語と日本語を比べると、どうしても語順の大幅な組み換えが起こり、比較が大変なのです。
ちょっと複雑な分だと、比較するのも結構大変です。
多分、英語で読めば、それは少ないのではないかと思います。
フランス語を勉強している人は、それなりに英語が出来る人が多いことでしょう。
それだったら、英語の対訳を探してみるのも良いかもしれません。
残念なことに、今ちょっと探してみた限りでは、ちょうど良い本は見つかりませんでした。
まあ、英語とフランス語のペーパーバックを1冊ずつ買っても良いのですけどね。
値段的には、2千円かからないでしょうし。
丁寧な解説がほしい人は
上の対訳本の解説は、それなりに丁寧で分かりやすいと思います。
しかし、さらに丁寧な解説が欲しいという人は、次の本を利用してみてはいかがでしょう。
ストーリーの順番で解説する対訳本とは違い、体系的に文法を学びたい人には最適です。
実際に利用するのなら、この文法書を読んでから対訳本を読むという流れの方が、利用しやすいでしょうね。
個人的に思ったこととしては、以上です。
これから、「星の王子さま」を読もうという人は、頑張ってください。
トライする価値のある挑戦だと思います。
あらすじ
最後に簡単にあらすじを。
砂漠に不時着したパイロット。
手元にはたった一週間分の飲み水しかない。
彼はたった一人で、修理をしようと奮闘していた。
「羊の絵を描いてください」
ふとどこからか声がする。
そこには、男の子が立っていた。
人里離れた砂漠の真ん中で、男の子は何をしていたのか?
なぜ男の子は羊の絵を欲しがったのだろうか?
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