人称代名詞が目的語になるときの語順が違う

英語もフランス語とも「主語+動詞+目的語」という語順なのは共通しています。

「星の王子さま」で学ぶフランス語文法という本から、例文を拾ってみましょう。

例えば、「あなたは星の王子さま」が好きですだったら、次のようになりますね。

Vous aimez le petite prince.

主語がvous 、動詞がaimez 、目的語がle petite prince です。

しかし、目的語が人称代名詞の時には、この共通点が崩れるのです。

「あなたに」とか「彼を」というようなケースですね。

目的語が人称代名詞になる場合の語順

人称代名詞が目的語でも英語の場合は「主語+動詞+目的語」の語順です。

I hate you!

なんて言いますよね。

切れちゃったときとか。

この場合も「主語+動詞+目的語」の語順は守っています。

ただ、フランス語の場合は目的語が人称代名詞だと「主語+目的語+動詞」の語順になります。

s’il vous plaît

この場合、il が主語でvous が目的語です。

「それがあなたの気に入れば」という意味ですね。

Les étoiles vous obéissent?

この文でも目的語はvous ですね。

これも動詞の前に目的語が来ているのが分かると思います。

「星はあなたに従うのですか?」という意味です。

命令形の場合は例外

さて、目的語が代名詞の場合の動詞の前に来るというルールですが、命令形の場合は崩れることになります。

正確に言うと、肯定命令の場合は崩れます。

「動詞+目的語」という語順になるのです。

しかも、目的語になる代名詞が、強勢形という形になります。

これも、同じ本から例文を引用しましょう。

Dessine-moi un mouton.

「私に羊を書いて」という意味ですね。

動詞、目的語の語順で、間を「-」でつないでいます。

細かい違いのようだけど

目的語の語順というのは、小さい問題のように思えます。

でも、実際フランス語を理解しようと思うとき、大きな障害になるかもしれません。

英語や中国語の勉強で頭が「主語+動詞+目的語」になっちゃっていますからね。

一瞬頭の中で処理が遅くなるのが分かります。


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